気持ちは分かるのだが

asahi.com(朝日新聞社):アマゾン、消された書評 著者・水村さん「公正さ疑う」 - 社会


インターネット上の書店「アマゾン」の利用者が商品について投稿する批評欄「カスタマーレビュー」に、いったん掲載された好意的なレビューが削除されたとして、話題作「日本語が亡(ほろ)びるとき」の著者で作家の水村美苗さんが、「削除理由について納得のいく説明がなく、公正さが疑われる」と批判している。ネット上の批評をめぐる議論に一石を投じる発言だ。

 「カスタマーレビュー」は、利用者が本などを星一つから五つまでの5段階で評価して批評文を投稿するもので、誰でも閲覧できる。

 「日本語が亡びるとき」の発行部数は5万部。版元の筑摩書房によると、同書の「レビュー」のうち、昨年11月5日の配本から12月15日までの間に五つ星レビューが少なくとも六つ消失した。


気持ちは分かるが、この記事で私はこの話題作を読む気が無くなった。
どうせ抗議するなら、☆五つ(最高の評価)のものだけでなく、☆一つ(最低の評価)〜☆四つ(最高に準ずる評価)までの全てのレビューが削除されたかどうかを調べて、それも合わせて抗議すべきだろう。そうなさっていることが分かれば、手に取ってもいい。




4480814965日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で
水村 美苗
筑摩書房 2008-11-05

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この本に関しては、こんな出来事もあった。

梅田望夫、はてブ「バカ多い」 賛否両論殺到してブログ炎上

確かに、「本を読まずに、批判コメント」は褒められたものでない。しかし、「言語」や「国家」、「民族」というナショナリズムの根幹にふれる分野で扇情的な題名を付ければ、読まなくても無条件で反発する人はいるものだ。それだけ、ナショナリズムというものは恐ろしい。勿論、その行為は褒められたものではないが。

おっと、これ以上書くとまた何か言われそうだから、ここでやめておく。